COMMENT

HiDEX

(ベリーグッドマン/アーティスト)

ストーリーが始まった時からの伏線や、主人公の最初と最後の表情の違いなど、とても考え込まれている作品だなと感じました。

 

間の使い方なども好きで、

散りばめられた伏線や主人公以外の表情も楽しめるので、何度も観たくなります。

 

僕も同じく音楽を志す身として、

心の底に訴えるものがありました。

音楽を生業にする方にはもちろん、夢を見ている方へおすすめしたいです。

 

素晴らしい映画をありがとうございました!!

 

松崎健夫

(映画評論家)

人生は一方通行だ。幾重にも分岐した人生の路地を己が選択するものの、来た道を逆走することは許されない。後戻りはできないのだ。

 

『虹が落ちる前に』では、<駅>という印象的な場所が度あるごとに登場する。つまり、作品にとって重要なモチーフなのだ。列車は敷かれたレールの上を、或る特定の方向に向かって前進してゆく。その姿は、誰かが人生を歩むことを想起させる。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」や、その影響を受けた松本零士の「銀河鉄道999」がそうであったように、<鉄道>は人生のメタファーなのだ。それゆえ、レールから外れることは即ち、人生のドロップアウトを意味する。一度列車に乗ったら、目的地は決まっているからだ。一方で、待ち合わせたり、乗り換えたり、レールから外れたとしても、再び前進することが許されている。そういう意味で、この映画における<駅>は、人生の起点のようなものを視覚化させているのだと言える。時に出発点となり、時に回帰点にもなる。

 

音楽業界の厳しい現実を、『虹が落ちる前に』は人間関係における背信や激しい暴力を伴いながら描いている。そんな過酷さがありながら、どこか身近な物語に感じさせる所以。それは「人生は前進するしかない」という、誰にでも当てはまる真理を提示しているからにほかならない。どんな困難に直面しても、生き続けることを諦めない強さ。これは、観客それぞれにとっての<駅>を悟る、人生の物語なのだ。

 

古閑裕

(音楽レーベル KOGA RECORDS代表 / ROCKET K)

僕らバンドマンの日常の生活風景が何気なく描かれているようで、その奥の闇の部分と華やかな部分との鋭い対比表現がこの作品の本質であり、若かりし日の無骨な愛と友情の表現方法、そして裏切り、別れ、新たなる旅立ち。私自身が生きてきた人生の節々を今一度振り返ってしまいたくなる、そんな青春映画に出会いました。

 
 

MEGUMI

(女優)

合理的な事ばかりを目指す今、
「ロマン」が、これほどに人を突き動かし、日々を彩るという事を突きつけられた作品でした。
ロマンといえはバンドマンという事で、バンドマンに囲まれている私としては、彼らは時にとても面倒臭いのですがw
やはり最高なんです。

やべきょうすけ

(俳優)

この映画を観て、俺自身が映画のどういったところが好きなのか、改めて分かった!
映画館という特別な空間、作品と正面から向き合い、作品の世界観に入り、物語と登場人物や背景を思考し想像していく…。映画には色がある!

 

その色こそが作品に携わる人々の伝えたいものであり『虹が落ちる前に』というタイトルの落ちるという表現もまた、その色となる。多くを語りたいが、それはまだ出来ない。
でも、この作品を観た方と語り合ってみたい。


簡単に台詞で説明してしまえば分かりやすいが、それをせず、それでいて観ていけば自然と幾つもの思考が生まれる。どれが正解なのか、観た人が、この作品をどう観ていたかで決めれる。それはまるで、音楽のように、生み育んで演奏する者と、聴く者の人生経験や今の自分の気持ちで、どうにでも捉えることが出来る。
そんな違いを楽しむことが出来るのも、この映画と音楽は共通し繋がっている気がした。


勉強不足で、この作品に出ている役者達の殆どを知らなかった…。
でも、この作品を観て、まだまだ素晴らしい役者が沢山いることを知れた!
そして、それを演出した監督の映画や役者にたいしても素敵な愛を感じた!
いつか、こういう作品に携わってみたいと心が強く奮えた。

 
 

Kj

(Dragon Ash・TheRavens/アーティスト)

バンドマンの理想も失望も、確証のない将来も残酷な現在位置も、当事者や関わる全ての人々の平凡な日々や劇的な瞬間が一貫して儚くロマンチックに描かれている。


それでも世界は美しいと、僕らには奈落の底で夢を描く価値があるのだと。


何か久々に逢う大切なバンド仲間と朝まで語らい飲み明かした後の感じ...

 

まぁそりゃそうだわなwww

 

JQ

(Nulbarich/アーティスト)

長い年月の移り変わりを描いている作品とは思えない、その瞬間瞬間の刹那に潜り込むような時間が流れていて、いつの間にかそこに居るような感覚になり、作品の中で描かれている喜怒哀楽を共有した感覚ではなく、描かれていないその間の感情のグラデーションに共存した感覚でした。


日常では当たり前で、ほとんどの映画では表現されない曖昧さがしっかり描かれていて、脚本、演技、画、どこをとっても生々しく繊細で美しい作品でした。”観る”ではなく”居る”感覚になれるこういう作品がもっともっと沢山の人の元に届いていく事を心から願ってます。


そして、監督をはじめとするキャスト、スタッフ、関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。 
素敵な時間をありがとうございました。

P.S  監督へ 
もう長いこと面倒みてもらっちゃってますが、いつも刺激を与えてくれてありがとうございます。お好み焼き屋から始まり映画館まで沢山の景色を見せてもらいました。これからも僕を色んな所に連れて行って下さい。